品質検査

寄託者により指定された条件で細胞を培養後、凍結保存を行い、その後、生産ロット毎に抜き取り検査を実施し、融解及び一定期間の培養を実施し、凍結融解に問題がないこと及び微生物(細菌、真菌)汚染がないことなどを確認後、凍結保存状態で提供しています。

一般検査

検査項目ヒトマウスその他の哺乳類その他の動物ハイブリドーマ*1
生存率・付着率検査
マイコプラズマ検査
(DNA染色、PCR法*2)
細胞形態
ヒト個体識別検査
(STR)
動物種識別検査
動物種PCRIsozyme*3)
*4
DNAバーコーディング検査*5
マウス系統識別検査
(SSLP)
*6
抗体産生能検査
ウィルス検査HBV
(肝臓由来)
HCV
(肝臓由来)
HIV
(血液系)
HTLV-1
(血液系)
EBV*7
(血液系)
*1 ヒト血液系由来細胞とのハイブリドーマの場合は、ヒト血液系由来細胞の検査に準ずる
*2 マイコプラズマ検査は、蛍光色素による検出方法、及び、Nested-PCRによる検出方法(Mycoplasma属・Acholeplasma属)にて実施
*3 動物種がhuman、mouse、rat、chicken、syrian hamster、chinese hamster、african green monkey、cynomolgus monkey、rabbit、dog、pig、cow、cat以外の場合は、アイソザイム検査を一部実施
*4 ヒトiPS細胞(HPS)、日本人由来不死化細胞株(HEV)、園田・田島コレクション細胞(HSC)等は除く
*5 動物種識別検査を行えない場合に実施
*6 マウスES / iPS細胞はフィーダー細胞を使用しないもののみ実施
*7 ヒト血液系由来細胞(EBV形質転換B細胞株は除く)、EBV感染によるがん発生の原因との報告のあるヒト癌細胞株(口腔癌、食道癌、胃癌)にて実施
◆ ヒト臍帯血細胞は寄託者から凍結保存状態で寄託された細胞をそのまま提供しています。
  HBC、HCV、HIV、HTLV-1、梅毒に関して寄託者によって陰性と確認された試料です。
◆ ヒト間葉系幹細胞はHBC、HCV、HIV、HTLV-1に関する検査を実施しているものと実施していないものとがあり、細胞検索欄に当該情報を表記してあります。 検査を実施した細胞につきましては、全ての検査が陰性であったものを提供しております。

特殊検査

検査項目
対象細胞・対象細胞株
分化誘導検査
神経細胞RCB0009 PC-12
RCB2863 N14.5
筋細胞RCB0987 C2C12
RCB2366 Hu5/E18
心筋細胞RCB2318 PC19.CL6
ALP活性検査RCB1126 MC3T3-E1(クローニング細胞株も含む)
一部の一般細胞(RCB)、一部のES/iPS細胞
その他

  • 細胞認証(Cell Line Authentication)について

arrow_s細胞認証データベース(日本組織培養学会 品質管理等普及委員会)

arrow_sヒト由来細胞の起源確認検査結果の報告

arrow_sCross-contamination細胞株

arrow_s誤認細胞を排除するために世界中の細胞バンクが協力 International Cell Line Authentication Committee (ICLAC)

誤認細胞リスト

arrow_s細胞誤認:その現状と研究者にもとめられる対策 実験医学2014年6月号「UPDATE REVIEW」

細胞材料の品質検査に関するお問い合わせ

〒305-0074
茨城県つくば市高野台3-1-1
理化学研究所 バイオリソース研究センター (BRC)
細胞材料開発室
FAX : 029-836-9130
E-mail : cellqa.brcriken.jp


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