昔から研究室に保管されている細胞を研究に利用すると、微生物汚染(特にマイコプラズマ汚染)や不適切な管理による細胞の取り違え等の可能性があり、
再現性のない実験結果になることがあります。
近年、多くの学術雑誌では啓発記事が掲載され、品質管理(quality authentication)がされていない細胞を用いた論文は受理されないようになってきました。
従って、細胞を使う実験は、品質管理が徹底された公的細胞バンクから入手した細胞を使用することが強く推奨されています。
細胞バンクから直接入手した細胞は、入手後6ヶ月以内に実験で使用すれば、
論文投稿時に品質検査を実施し直すことが不要なケースがあります(Cancer Researchなど)。
その場合、当室で実施した検査手法を論文に記載して頂くことで、再検査の必要がありません。
〇品質検査
※当室では、下記の品質検査サービスを実施しております。
⇒細胞材料の品質検査サービスについて
〇当室の細胞材料を用いた研究成果を発表の際には、RIKEN CELL BANKから提供を受けたことをご記載下さい。
記入例
The human embryonic lung fibroblast cell line, MRC-5 (RCB0211),
was provided by the RIKEN BRC through the National Bio-Resource Project of the MEXT, Japan.
送付先
〒305-0074
茨城県つくば市高野台3-1-1
理化学研究所 バイオリソース研究センター 細胞材料開発室
E-mail:cellbank.brcriken.jp
理研・BRC細胞材料開発室由来の細胞材料を用いた研究成果を刊行された場合は、別刷を1部送付願います。
オンラインにより入手可能な場合は、こちらへのご登録でも可能です(その際は、別刷送付の必要はございません。)
すでに研究成果を発表されたもので RIKEN CELL BANKの記載のないものも、是非、お送り下さいますようお願い申し上げます。
RRC 利用者による論文一覧
RRCはNBRPリソースを使用して行われた研究の成果論文データベースです。