微生物汚染や取り違えの起きた細胞を研究に用いると、得られたデータは再現性のない誤ったデータです。これにつき、Nature誌やScience誌にも啓発記事が掲載され、研究コミュニティに強い警告がなされており、検証なき細胞を用いた論文は受理されない方向に向かっています。
(1) 検証書の発行:
理研BRCから提供した細胞に関して、雑誌社からの要求により理研BRCが発行する検証書を利用者が必要となった場合、提供した日付及び提供前に当該細胞について実施した検査内容を示す検証書(例:Validation Report(1) , Validation Report(3))を、利用者の依頼に応じて「無料」で発行いたします。
申込み方法:
◇ 件名に「品質検査サービス」とご記載の上、メール(cellqa.brcriken.jp)にてお申込みください。
(2) 受託検査及び検証書の発行:
・理研BRCから提供した細胞に関して、雑誌社からの要求により利用者が再検証することが必要となった場合には、利用者からの依頼に応じて、利用者の「実費負担」(下表)により、理研BRCが検査を引き受け、検査後に検証書(例:Validation Report(2) , Validation Report(4))を発行いたします。
・また、理研BRCから提供した細胞でない場合でも、ご要望に応じて、利用者の「実費負担」(下表)により、下記の検査を実施いたします。
検査内容 | 試料 | 検査依頼書 | 必要実費 (税込み) |
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マイコプラズマ検査 | 細胞の培養上清* 10ml | C-0201 | 38,610円 | |
ヒト細胞の細胞誤認検査 (Short Tandem Repeat多型解析) |
細胞のDNA (30ng/μlを50μl程度)又は細胞ペレット(60mm dish 1~2枚程度) | C-0202 | 37,510円 |
申込み方法:
◇ 上記表の検査依頼書をダウンロードし、メール(cellqa.brcriken.jp)に添付(pdf)いただくか、FAX、郵送にてお送りください。
◇ 当室から検体の送付方法、送付日を連絡(メールまたは郵送)致します。
◇ 検体が届いてから検査後、検査結果書、請求書を発送致します。(検査結果書発行までに、マイコプラズマ検査は3週間程度、ヒト細胞の細胞誤認検査は2週間程度を要します。)
● 理研BRCへの寄託を前提とした細胞
研究者が自ら樹立した細胞を、「無条件又は限定的な条件の下で、理研BRCが広く一般の研究者へも提供すること」を前提に寄託がなされる場合、理研BRCは「無料」でその細胞の検査を引き受け、検証書を発行いたします。
● お問い合わせ先:cellqa.brcriken.jp