凍結した細胞のうち、どのくらいの割合の細胞が生着できるかを調べるために行う。 当バンクの検査では、ほぼすべての凍結細胞※1ロットにつき2本のチューブ(又はガラスアンプル)を選び、生存率、付着率(付着細胞のみ)を算出している。
※ 塊を形成して、細胞数を正確に数えられない細胞は除く。
- 凍結チューブ(又はガラスアンプル)を37℃で融解し、予め5mlの培地を入れた遠心チューブにパスツールピペットで移す。
- 1000rpm(約160×g) 室温で3分間、遠心分離。上清を廃棄して、5mlの培地に懸濁する。
- 2をもう一度行う。
- 細胞を播種する。
付着細胞の場合 : 予め1mlの培地を入れたΦ35mm dish 4枚に1mlずつ播く。
浮遊細胞の場合 : 予め3mlの培地を入れたΦ60mm dish 2枚に2mlずつ播く。 - 生存率を測定する。
残った1mlの細胞懸濁液の一部をトリパンブルーで染色し、生存細胞数を数える。
凍結チューブ(又はガラスアンプル)1本あたりの凍結細胞数を(A)(cells/tube)、 細胞懸濁液1ml中の生存細胞数を(B) (cells/ml)とする。生存率(%)* = B×5/A ×100
- 付着細胞の場合、付着率を測定する。
翌日Φ35mm dish 2枚の細胞を剥がし、各dishの生存細胞数を数える。
2枚の生存細胞数の平均を(C) (cells/Φ35mm dish)とする。
※4. でΦ35mm dish 1枚につき 細胞懸濁液を1mlずつ播種している。付着率(%)* = C/B ×100
*当バンクの検査では、融解した2本のチューブ(又はガラスアンプル)について、それぞれ生存率、付着率を計算し、その平均値を記録している。