CACO-2細胞は、1994年4月に英国リソース機関ECACC (European Collection of Authenticated Cell Cultures)から、細胞バンク間の交換株の一つとして移譲された細胞です。以来25年間にわたり、当室は、CACO-2細胞を、主として国内の大学、研究機関、営利機関に提供してまいりました。
元々、CACO-2細胞は、米国のMemorial Sloan-Kettering Cancer Center (MSKCC)で樹立された細胞株であり、MSKCCから米国リソース機関ATCC (American Type Culture Collection)に寄託され、ATCCからも頒布されています。ところが、CACO-2細胞の所有権者であるMSKCCは、Navicyte社という会社と2003年に契約をし、CACO-2細胞を頒布(販売)することに関する権利を同社に委譲したとのことです。
現在、理研細胞バンクでは、今後もCACO-2細胞の提供を継続できるように、Navicyte社との交渉を開始しました。Navicyte社との契約が完了するまでは、CACO-2細胞の提供を中止といたします。
尚、CACO-2細胞はATCC及びECACCからのご購入が可能です。
ご不便をおかけしまして、誠に申し訳ございません。
ご理解とご寛容の程、宜しくお願い申し上げます。
参考ページ:
Navicyte社
http://www.navicytescientific.com/
ATCC
https://www.atcc.org/products/all/HTB-37.aspx#documentation