プラスチックチューブに入った細胞を融解した際に、チューブのフタが飛び額に当たったという事例の報告がユーザーからございました。大事には至らなかったとの事で安心しました。
詳細な原因は不明ではありますが、そのような事が発生し得るということでございます。
ユーザーの皆様におかれましては、細胞を融解する際には、フェイスガードまたは防護メガネ等を必ず着用してくださいますよう、宜しくお願い致します。
また、融解する前にキャップを4分の1回転ほど緩めて冷却された気体を逃がした後、キャップを締め直してから融解してください。
詳細: 送付された細胞材料の再培養方法
到着後にチューブ・アンプルを取り扱う際の注意
破裂を回避するための対策をとっておりますが、何らかの原因により破裂してしまう事があります。
取り扱う際には、手袋、フェイスガードを着用して下さい。
・ガラスアンプル
予めピンホールの有無を検査していますが、ごくまれに破裂する場合があります。
原因の一つとして、検査で見つけられなかったピンホールから液体窒素が混入し、融解時の急激な温度変化により破裂する事が考えられます。
保存タンクからガラスアンプルを取り出す時、手袋やフェイスガードを着用の上、アンプル中に液体窒素が混入していないかを確認することをお勧めします。
<事例>梱包作業中
1) ガラスアンプルをドライアイス上の15mLチューブに入れた。
2) 外箱(発泡スチロール)の蓋を閉めた。
3) ガラスアンプルが破裂し、その勢いで外容器である15mLチューブも破砕した。
・プラスチックチューブ
当室ではプラスチックチューブは気相保存しています。発送時には蓋がしっかり閉まっている事を確認しています。
しかし、利用者から融解時にチューブが破裂したとの報告がありました。何らかの理由でチューブ内に液体窒素が混入したと思われます。
プラスチックチューブは気相で保存して下さい。
また、融解する時には、予めキャップを4分の1回転ほど緩めて冷却された気体を逃がした後、キャップを締め直して融解してください。
<事例>融解時
1) 液体窒素保存容器からチューブを取り出した。
2) ドライアイス上に置いたところ、蓋が破裂した (写真は利用者から提供)。