トリパンブルー染色による計数法(細胞の生死判定)

細胞をカウントする際に、トリパンブルー染色を行います。
トリパンブルーは、死細胞では細胞膜を透過し、細胞質を青く染色するため、細胞の生死判定が可能です。

1. 準備するもの

  • 対象:細胞
  • 培養器具一式
  • 0.3~0.5%トリパンブルー染色液
  • 血球計算盤(または自動セルカウンター)

2. 方法

  1. 細胞懸濁液とトリパンブルー染色液を1:1で混和する。
  2. 血球計算盤、または自動セルカウンターにより細胞数を測定する。
    ※トリパンブルー染色液と混和したまま放置すると、死細胞の割合が増えるため、速やかにカウントすること

3. 結果の判定
死細胞では細胞膜が壊れている為、青く染色されます。
染色されていないものが生細胞です。

白い丸形;生細胞   赤丸囲み;死細胞
トリパンブルー

【血球計算盤: タタイ式血球計算盤の場合】

この計算盤は大きく4ブロックに分かれており、1ブロックが8個の小ブロックに、さらに25マスに分かれている。一番小さいマスの大きさは(1/4)x(1/4)x(2/10)mmであるので(細胞数/マスx8x10^4)で1ml中の値となる。また、全体を数えて100倍にしても1ml中の値となる。また、1ブロック当たり100個以上数え、4ブロックの平均値を求める。4ブックの値が±10%以内でない場合はサンプリングをしなおす。

  1. 血球計算盤及びカバーガラスの両面は70%エタノールを適量吹き付けたキムワイプで拭き(※ガラス面を傷つけないようにする)、両方を合わせて止め金をきちんと掛ける。
  2. パスツール等でピペッティングし、細胞浮遊液を均一にし、少量を取り、計算室に入れる。
  3. 顕微鏡にセットし、細胞をカウントする。
      境界線上にある細胞は重複を避けるために、4辺のうち2辺をカウントする。(下図参照)
  4. 正確な値を出す時は、2度サンプリングをし、平均値を求める。
      注)他社製品をご使用の場合は、取り扱い説明書をご確認下さい。

○カウントする ●カウントしない
血球計算盤



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