RCB1644 BeWoの性別について

BeWo細胞(RCB1644)を使用されている研究者の皆様へ

平成17年1月27日

当室から提供しているBeWo細胞 (RCB1644) は、女性由来であるとして提供しておりましたが、正確には女性の絨毛癌組織由来です。
絨毛組織は広い意味で胎児組織の一部で、STR-PCR法、FISH法による性別検査の結果、同細胞の由来性別は男性であることが判明致しました。

他の細胞特性に特に変更はありません。

検査結果:

strpcr_fish

(2022年9月26日、説明を追加)
上記説明につき問い合わせがありましたので、下記の説明を追加します。
絨毛癌は、妊娠女性の胎盤に発生する癌です。胎盤の絨毛組織は胎児細胞に由来する組織であり、絨毛癌は胎児細胞の癌です。BeWo細胞は、より正確には下記となります。
「妊娠中に絨毛癌を発症した女性の胎児において、絨毛癌細胞が胎児の脳に転移し、その脳転移巣から樹立した細胞株」
平成17年1月27日に掲載したとおり、当室で実施したSTR-PCR法及びFISH法の検査では、BeWo細胞はX染色体とY染色体の両方を有しています。
BeWo細胞は、ATCC、ECACC、DSMZ、JCRBからも頒布されている汎用細胞です。
BeWo細胞の樹立者(Pattillo博士)から直接寄託を受けているATCCのウェブカタログでは「Gender: Male」と公開されています(下記ページ) 。
https://www.atcc.org/products/ccl-98



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